一口に自閉症と言っても、人によって症状はそれぞれですので、自閉症の種類についてもはっきりとした境界はありません。ただ、その中でも、知的能力に問題の無い、一般的には知能指数70以上の自閉症を「高機能自閉症」と呼んでいます。高機能自閉症は、知的能力には何ら問題がない為に、障害の有無がわかりにくく、周囲の人達からは単にコミュニケーションが取れない人と誤解されるケースがとても多いようです。高機能自閉症は、しばしば、「アスペルガー症候群」と同義語であるとされる事もあります。知的能力に問題の無い高機能自閉症に対して、知能指数70以下の自閉症が「低機能自閉症」です。自閉症患者の70%は、このタイプに当てはまるとも言われています。全く言葉を発しない、同じ言葉ばかりを繰り返すと言った様々なケースがありますが、会話が困難であると言う点が共通します。低機能自閉症は、「カナータイプ」、「カナー症候群」と呼ばれる場合もあります。この他にも、知的能力に関係なく、ある特定の分野で驚異的な能力がある自閉症を「サヴァン症候群」と呼んでいます。例えば、カレンダーを見ないで指定された過去や未来の日の曜日を瞬時に答える事が出来たり、驚異的な記憶力の持ち主であったりするケースです。高機能自閉症やアスペルガー症候群が障害と認められ、行政のサポートを受けられるようになったのは、2004年に施行された発達障害者支援法からです。この分野については、まだ解明が始まったばかりだと言えるでしょうー